アポロニア21

Vol.15ドライマウスではありませんか

数年前から、ペットボトルを持ち歩きながら街を歩いている人をよく見かけるようになりました。年齢に関係なく、「のどが渇いてしょうがない」と感じている人が増えているようです。これは、日本だけのことではなく、海外でも顕著になってきているのですが、「のどが渇いた」と感じているだけでなく、実際に、唾液の量が減っているドライマウスという症状を持つ人も増えています。唾液には、口の中を清潔に保つ働きがありますから、ドライマウスが進行すると、口の中が不潔なままとなり、口臭や、むし歯や歯周病の原因となることもあります。

ドライマウスの原因は一様ではありません。シェーグレン症候群と呼ばれる病気によるものなど、対応の難しいケースもありますが、多くの場合について、舌、顎の運動量が減少していること、日常的に飲んでいる薬の中に唾液分泌を低下させる副作用のあるものがあることに注目する歯科医師がいます。舌、顎の運動量低下に対しては、咀嚼が必要な食物を多く摂る、ガムを噛むなどのほか、意識して舌や顎を動かす運動を行うと良いとされています。例えば会話をするのも立派な運動。通常、会話量の多い人ほど、のどの渇きを訴えにくい傾向があるとされています。

薬については、特に高齢者では、難しい問題を孕んでいます。ドライマウスにつながる薬の中には、精神安定剤、睡眠導入剤、高血圧の薬など、高齢者になると、誰しも飲んでいるようなものが少なくありません。ドライマウスの副作用を持つ複数の種類の薬を飲んでいる人も少なくなく、比較的若い人でも、関連性の指摘されている薬を飲んでいることがあります。しかし、ドライマウスが問題だ、と言って、簡単に止めてしまうことはできません。ただ、実際、普段飲んでいる回数を減らすだけで、ドライマウスの症状が軽減されたというケースもあります。ドライマウスではないかと思われるようなのどの渇きがあり、しかも、眠り薬、安定剤や、高血圧の薬などを飲み始めた後にそのような症状が出たという場合には、医師、歯科医師、薬剤師に相談されてみてはいかがでしょうか。


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